天声人語
2008年02月10日(日曜日)付
食品のパッケージで青色は珍しい。例外的に売れたのはスポーツ飲料だったと、何かで読んだ。確かに、食欲をそそる赤や緑に比べ、青は無機的で冷たい印象だ。生命から一番遠くにある色かもしれない▼遺伝子組み換えで生まれた青いバラが来年から花屋に並ぶという。生態系を守る法律に基づいて、開発者のサントリーが政府の許可を得た。「天然」の高級バラ以上の値がつくらしい▼バラには青の色素がなく、いくらかけ合わせても「青く見える花」しかできない。そこで、青色を作る遺伝子をパンジーから取り入れ、赤みを抑える工夫を重ねた。04年、花びらにほぼ青の色素だけを持つ、世界初のバラが誕生する▼愛好家が挑み続けたブルーローズは「あり得ない物」の代名詞として、不可能の意味を持つという。最相葉月さんは、01年の『青いバラ』(小学館)で自問した。「不可能であったはずの青いバラが現れたら、二十一世紀の辞典はこの訳語をどう書き換えるのだろうか。夢の実現、それとも、夢の喪失」▼人類が何世紀も追ってきた夢が、科学のひと押しで現実へと姿を変える。飛行機やインターネットほどの実利はなくても、あり得ぬ花の流通も進歩には違いない。細工した異色の生命が人の目を楽しませるのだから▼遺伝子操作には、神の領域を侵すといった批判がある。店先の青い命に戸惑う人もいよう。要は他の科学技術と同様、人は全能という慢心を戒め、使い道を誤らないことだ。変哲もない茎の先に、希望と不安が仲良く咲いている。
============================================================================================
這篇文章複制於朝日新聞中的專欄:「天聲人語」
大意是以藍色的玫瑰作為主題,探討
人類在科學上的進步
以及
人類對科學進步的迷惘…
『夢の実現、それとも、夢の喪失』
嗯…
整篇文章最吸引我的一句
科學,實現了我們的願望
但,我們卻迷失於自己的慾望中……
與科學的進步無關
我
還要汲汲營營些什麼?
汲汲營營:汲汲,勤求不休止的樣子。營營,追逐求取。
或許該自問,自己有沒有做到「汲汲」與「營營」
但…算了
就照著心境走吧!
- Feb 10 Sun 2008 08:15
天聲人語
close
全站熱搜
留言列表
禁止留言